【アパレル上場企業】7月8月 月次売上昨対比較

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帝国データバンクからリリースされております業界情報記事の中に、上場企業(アパレル)における月次売上動向調査に関する記事がありました。

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調査対象企業は24社で7,8月の月次売上をまとめたレポートを公開しております。
以下要約内容となります。

1.調査企業24社のうち8月の売上高が全店ベースで比較して、昨年を下回ったのは19社、上回ったのは5社。上回った企業はファーストリテイリング、ワークマン、西松屋チェーン、コックス、TOKYO BASEの5社。

2.昨年の売上を下回った19社のうち、14社が7月の昨対売上よりも8月の昨対売上が悪化している。

4,5月は店舗自体を休止して大打撃を受けていた小売店ですが、7,8月に入ってもアパレル全体が苦戦している状況が読み取れます。
その中でも善戦しております、昨対売上を上回った上記5社について1社1社みていきます。

ファーストリテイリング

ユニクロ、ジーユーを展開している日本が世界に誇るアパレル企業ですが、7月は昨対比+4.7%、8月は昨対比29.9%と異次元な売上を示しております。
他グローバル企業の”H&M” “ZARA”などはコロナにより売上減→実店舗縮小の方針を発表している中、コロナの影響をあまり受けずに、売り上げを伸ばしていることは素晴らしいと思います。

H&Mグループが2021年に250店舗を閉店へ、デジタル部門を強化
ヘネス・アンド・ マウリッツ(H&M)グループが、2021年に250店舗を閉店すると発表した。同社では、今年7月に年内に170店舗を閉店することを発表。数年前から取り組んでいるデジタル化をさらに強化し、店舗数の最適化や販売チャネルの統合などを推進していくことが理由で、今回の発表もその一環だとい...

ワークマン

7月の売上昨対比は+27.9%、8月は16.3%を叩き出しております。
ワークマンは空調服や、ポロシャツなどの機能性のある季節衣料が充実しているのと、アウトドア関連のアイテムにも力をいれており、ここ最近の知名度の上昇にともないお客さんの入りが増えているのだと思います。また先日開催された2020年秋冬新作発表の「過酷ファッションショー」が話題になってますね。

モデルに雨や風が・・・ 過酷ファッションショーなぜ?(2020年10月1日)
10/1に開催された過酷ファッショショー

西松屋チェーン

7月の売上昨対比は+10.5%、8月は7.5%
幼児、子供向けの商品に関しては、必需品ということもあり売り上げは落ちていないんですね。
少し話をそれますが、今回は西松屋チェーンについてあまり知らなかったので、色々と調べてみました。毎年毎年成長し続けている優良企業でした。

西松屋は出店する立地にこだわりがあって、町の中心地には出店せずに、郊外の少し外れた場所に店舗を出店しております。200~300坪の広々とした店舗、店内の通路もゆったりとしているので、人との接触も避けられます。コロナ渦では店舗面積が広いホームセンターやドラッグストアの業績が伸びているので、店舗面積の広さも売り上げに関係しているのかもしれまえん。
またスタッフからの接客は行わず(ここら辺はユニクロと同じです)、店内でのPOPなどもおかずシンプルな配置にしているため、ストレスのない快適な購入体験を提供しています。


普通であれば店舗あたりの売り上げ効率を高める=客単価を上げる、回転率を上げるなどの施策をとっている小売店が多いと思うのですが、西松屋はある意味逆の戦略をとっております。大きな売り場を設け、ゆったりと商品を配置して混雑のない購入体験を提供しております。1店舗あたりの売り上げは少なくても多店舗展開することでスケールメリット(仕入れ原価を減らす、自社品を開発)を生かす、購入者への接客には力を入れず商品力で勝負するなど、ほかの企業はなかなか真似できないと思います。
正直なところノーマークな企業でしたが、改めて調べてみるととても興味深い企業です。

コックス

7月の売上昨対比は+43.8%、8月は1.0%。
イオングループの企業で有名どころのお店だと”ikka”という屋号でショップを展開しております。なぜこの企業がプラスになっているのか調べてみると、同企業が販売しているマスクがヒットしているみたいです。特に夏には「ひやマスク」が好調に売れたみたいです。

Mask.com(マスクドットコム)の通販 l TOKYO DESIGN CHANNEL
八重洲で人気のマスク専門店Mask.comの公式オンラインストア、500円~100万円までの700種類マスクを販売。

TOKYO BASE

7月の売上昨対比は+17.6%、8月は+0.3%
売り上げ自体は昨対を超えておりますが、既存店の売り上げはマイナスになっております。その分、新店での売り上げで、全体売上をカバーしております。詳細の分析は前回記事をご確認ください。

同社は基本的には商品単価が高く(平均単価2~3万円)で、ファッション感度が高いアッパー層向けに商品を販売しております。またこれまでにご紹介した上記4社はどちらかというとマス層向けで、不況時にでも売上を落とさない生活必需品を販売しております。(このようなコロナ渦でも売り上げを落とさないのは納得がいきます。)それと比べてTOKYO BASEの場合は、どちらかというとラグジュアリー品に近いと思いますので、このような逆風な状況の中でも売上を伸ばしているのは、とてもとても評価できると思いますし、今後にも期待を持てます。


以上で5社の紹介させて頂きました。
個人的には西松屋にとても興味を持ちました。
日本では人口が減少し続けており、西松屋が位置する子供向けの業界的には逆風が吹いていると思います。
その中でも25年連続で増収しており、他社とは相当差別化された運営がされているのだと感じております。
時間があるときにじっくりと調べてみようと思いました。

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